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人間栄養のこと

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カテゴリー「改めて思うこと」の記事

2020年1月12日 (日)

新年 改めて思うこと

数年前に見たことなのですが、、、

保健指導の場で、
ある栄養士は
対象者に毎朝の体重測定を提案して、
こう言いました。
「大変だけどやってみてください。私にはできないけど。」

また、
朝食を取ることが血糖コントロールに効果がある、
と説明した後に、こう言続けました。
「騙されたと思ってやってみてください。」

私は思いました。
・・・絶対やらん!


私が新人の頃に、
上司から、栄養士は現場に行け!と何度も言われました。

現場=厨房に入る、
というだけの意味ではありません。

実際の生活の場に行くことはできなくても、
対象者の側に立って物事を考えるということが基本だ
と教えられました。

私たちは、
エビデンスという引き出しをたくさん持ち、
対象者に合わせて
アレンジして伝えなければなりません。

そのためには、
好奇心を持ち、
とりあえずやってみよう!というスタンスが必要かと思います。

実際に経験した人の言葉は説得力があり、
人を動かすこともできるかもしれません。

ふと思い出した過去の経験から、
新しい年には色々なことにチャレンジしていこうと思いました。

今年もよろしくお願いします。


”えいようさん”のHasebe

2019年12月20日 (金)

「あなたの“強み”は何ですか?」

多職種間の連携の中で、自分の強みと、他の職種との関係性を考えさせられた、あるお話です。


医師でもあるA氏は、かつて高校のバスケットボール部の監督をしていたそうです。
振り返ってみると、そのチームは、あるきっかけから、輝かしい成績を収めるようになったそうです。

A氏が監督に就任した際には、
チーム強化のためにと、
まず「自分が」得意だった攻撃(シュート)を
メインに指導しました。

結果的には、それでは成績は上がらなかったそうです。

A氏は考えました。
そこで、A氏「自身は得意ではない」ディフェンスについては、
チームの中で得意とする選手を見出して、その力を発揮できるようにサポートしたそうです。

選手自身 何が得意なのかを自覚させ その力を伸ばしていく。
そのために 何をすれば良いかを考えさせていきました。

チーム全体としても、個々の選手の特性を認め合い、信頼し合い、
ゲームも組み立てるようにしたそうです。

シュート
ディフェンス
リバウンド
スリーポイント等 
4拍子揃った選手育成は難しいが、
それぞれ「1つ」でも、秀でた選手を育てていくことで、
ゲームの中で連携され結果に結びついていくことができたそうです。


1人の力では、勝利できません。
お互いの得意とするものを、
伸ばし、
繋げるのです。   

A氏は、多職種連携の研修会で、
バスケットボールチームの育成方法を振り返り、
今、まさに地域の課題でもある多職種連携の「チーム」と似ていることを語りました。



A氏が語ったリーダーから見たチームビルディングへの考え方を、
チームメンバーの立場で考えてみよう。

まず最初に、メンバーの専門性の強みを考えよう。
お互い知り、
専門性を認め合い 
繋げていくことが大切です。

さて、自分のことに振り返ると、、、
栄養士は、どのような強みがあるのだろうか?

あなたの“強み”は 何ですか?
それを自分の言葉で、メンバーに明確に伝えることができますか?

栄養士のアイデンティティとは何だろう。

“えいようさん”の妃世

2019年12月 9日 (月)

17年ぶりのアメリカで思ったこと

私は、17年ぶりにアメリカに行きました。

そして、そこで4名の管理栄養士と会うことができました。
内訳は病院、スーパーマーケットの管理栄養士2名、個人開業栄養士でした。

その中で、とても印象的だったことは、
17年前の管理栄養士の活動をリサーチした時にも感じたことですが、

それぞれの方が自分の職業に誇りを持って仕事をし、
対象者や所属する組織に貢献しているという実感を持っていたことです。

「今の仕事ができて光栄だ」と複数の方が話してくれました。
なぜ、4名とも同じようなことが言えるのでしょう?

今回は直接、本人に聞いてみましたが、全員が同様の答えでした。

『自分が関わる組織や対象者が自分に何を求めているのかということを真っ先に“考え”、
それに答えるためのアイディアや手段を一生懸命“考え”、
さらに自信を持って対応できるよう、
インターネットやアメリカ栄養士会の
情報の中から対象者に適する情報を“考え”、提供することを心掛ける。』

そうすることで、
対象者や組織に役立つ結果を生み、
それらを実感することで、
自分が考え、行ったことに自信を持つことができ、
自分の仕事に誇りを持つことが
できるのだろうと思いました。

また、近年、現地のクリニックのほとんどに管理栄養士(一部は栄養士)が関わるように
なったということです。

この方々が住むエリア(ミルウォーキーやミネアポリス)だけのことかもしれませんが
個人開業栄養士との直接契約やスーパーマーケットの管理栄養士等が対応することも
含めてのことだそうです。

17年前のリサ―チ時には、
個人開業栄養士がクリニックで活用されることは、
それほど多くなかった印象でした。

それが、
今では、管理栄養士が自らクリニックの医師に管理栄養士の活用を繰り返し提案したり、
対象者がクリニックの医師に管理栄養士の活用を頼んだり、
個人開業栄養士やスーパーマーケットの管理栄養士の存在が認識されるなど、
複数の関わりからクリニックでの管理栄養士の活用が広がって行ったそうです。


17年前も
今回も
アメリカで出会った管理栄養士達は、
自分の専門性で『何をやりたいのか』、
『何をめざすのか』ということを明確に自覚している印象でした。

管理栄養士としてこのような心構えがあって初めて、
対象となる組織や人々のニーズを考え、
自分の専門性で何ができるのかを
考えることができるのではないかと思います。
そして、その先には栄養士・管理栄養士としての誇りを大いに実感でき、
次の発展があるのではないかということを感じます。

わが国でも
多くの管理栄養士が専門家としての心構えを他者に明言でき、
「人間栄養」の考え方を仕事に活かして、
対象者や組織に貢献できると
未来はもっともっと変わっていくのではないではないかと思います。

”えいようさん”のmissy

 

2019年11月23日 (土)

今、改めて思うこと・・「人間栄養がもつ意義」とは?

私は、これまでこのブログを通じて、
管理栄養士の立場で、
「人間栄養」という考えに基づく栄養相談の手ごたえを、
対象者と管理栄養士とのやり取りを中心に伝えてきた。

管理栄養士は、
ここ15年で、専ら「食事を考える人」「給食を提供する人」だけの人では、なくなった。

現在、管理栄養士は、
以前から行われていた治療の一環としての栄養相談はもとより、
特定保健指導、食育、訪問栄養指導、集団を対象にした健康まつりなどのイベント等をとおして、
予防から疾病まで幅広く、かつ様々な栄養介入の機会がある。

様々な職種と協働した活動も増えた。

栄養改善に対する期待は、
管理栄養士と対象者にだけ存在するのではなく、
多くの職種にも広がっているのではないだろうか。

なぜ、他職種が関心を持つのか考えてみた。

対象者の身体に即した栄養介入が功を奏すると、
手術患者では、アクシデントのリスクが減少し、
在院日数の減少に寄与するかもしれない。

高齢者では経口摂取が進み、
自力で食べていただける可能性が広がる。
そして、積極的なリハビリにも取り組めるようになるかもしれない。

自力で食べられるということは、
看護師にとっては、栄養経管チューブの交換の時間を軽減され、
薬剤師にとっては、錠剤の薬を砕いて提供しなくて済む。

栄養状態の問題に左右されなければ、
様々な専門職は、より本来の職務に力を発揮する可能性が広がるのではないだろうか。

大げさだが、
病院や施設の評判も良くなり経営に資すると言うこともあるかもしれない。
一方、地域では、人々の身体に即した栄養改善提案がスムーズに受け入れられれば、
より生き生きした地域づくりの原動力になるだろう。

改めて思う。
「人間栄養が持つ意義」は、
対象者や家族と管理栄養士の満足だけに留まらない。
私たちが関係する周囲の人々を見回し、
人間栄養に即した栄養介入が果たす役割を考えてみると、
「人間栄養が持つ意義」は、格段に広がるような気がする。

 

”えいようさん”の惠

 

2019年11月11日 (月)

今、改めて思うこと

毎日の営みの中で、
ヒトは、特別に「健康」を意識して行動していなくとも
実は、健康的な行動になっていることがある。

例えば
「起床時刻」から考えよう。

毎日の「起床時刻」を決めると、
当然、就寝や朝食の時間を意識して、生活を送ることになるだろう。
朝食を定時で摂るようになると、
昼食・夕食もほぼ同じ時間帯に食べることが常となるのではないだろうか。
逆に、そうでない場合はお腹が時間を知らせてくれるようにもなる。

また、
「身体は使えば発達し、使わなければ衰える!」の大原則から考えても、
「起床時刻」を意識して、適度な緊張感がある日常生活を送ることは、
「身体を使うこと」につながりやすく、
年齢を問わずに健康を持続するポイントになり得るように思う。

たとえ普段の生活とは違う旅先や友人たちとの心地よい時間の中であっても、
自分の体に沁みついた「起床時刻」の習慣は、常に最良のリズムを作り出してくれる。

人はシンプルな営みであっても、継続させることが大事なんだなあ!!と思う。

 

”えいようさん”の伸助

2019年10月22日 (火)

指導時間内でできる「人間栄養的」栄養指導

栄養指導にどれほどの時間をかけていますか?

気が付くと1時間以上経っていた!
という経験はありませんか?

ある栄養士は、
「指導時間が長いほど、相手の思いを十分に知ることができ、傾聴できていると思う。」
と話していました。

傾聴できていることは、時間の長さに比例するのでしょうか?


「人間栄養」の考え方に基づくと、
クライアント(対象者)の意向を優先しますが、
言いなりになることではありません。

栄養相談の場では、相手と打ち解けるにつれて、
つい話がそれたり、
噛み合わなくなることがありませんか?
結果として、情報が取り散らかってしまった話を、整理するのはちょっとしんどいですよね。

医療機関において、
1回の栄養指導にかけられるのは、
せいぜい20分から30分。

この時間内に、効果的な指導ができるために、
管理栄養士の私は
「アジェンダ」を提示することを心がけています。

面談の最初に
所要時間や予定の内容のまとめを提示しています。

その結果として、余計な話題に流れることもなく、
私もクライエントも、その時のミッションに、
両者で集中できているのではないかと感じています。


限られている時間の中でも、
両者で集中しているからこそ、

エビデンスの引き出しから
必要なものを取り出し、
その人に合うようにアレンジして使うことができる
というのが私の方法の一つです。

クライアントの時間を無駄にせず、
その中で最大の効果を上げる、といったことも、

その人の思いを尊重する「人間栄養」において
大切なことの一つではないかと思うのです。


 

”えいようさん”のHasebe