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人間栄養のこと

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2019年9月15日 (日)

十五夜の頃

皆さま
いかがお過ごしですか?

昨日は満月、その前の日は「中秋の名月」でした。
今年は、満月と十五夜の日がずれていますね。

国立天文台のホームページで調べてみると、
「中秋の名月」とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことを指します。
太陰太陽暦では、新月(朔)の瞬間を含む日が、その月の朔日(ついたち)になるので、
今年は8月30日(新月の瞬間は19時37分)が太陰太陽暦の8月1日、9月13日が太陰太陽暦の8月15日となるようです。

一方、天文学的な意味での満月(望)は、地球から見て月と太陽が反対方向になった瞬間の月のことを指します。
この瞬間は、今回、9月14日13時33分に満月だったので、結果として満月と十五夜がずれました。

夜空の月は、とても美しく、つい眺めながら、月の中にウサギさんを探してしまいました。


昨日、車で移動をしていたら、特定のエリアではあったものの、車窓から稲刈りの様子が見えました。
そんな時期になりました。

地方では、あちこちで収穫祭やお祭りが開催される時期。
収穫を祝う伝統が、まだまだあちこちに残されていますよね。


管理栄養士の仕事は、ある意味、食事を選択できることが前提になっているところがありますよね。

その選択できる食の豊かさは、この秋の収穫の時期がとても影響しているのだと思うと、
ここにある文化と、私たちの仕事のつながりを、
切り離すことは、できないのだと感じます。

中秋の名月は農業の行事と結びつき、「芋名月」と呼ばれることもあります。
食欲の秋・・だけではありませんね。

”えいようさん”のゆうさん

 

2019年8月30日 (金)

実感するまで時間がかかった「人間栄養」

今から15年くらい前のこと

栄養士会の研修で聞いた「モノからヒトへ」という考え方が
今思えば「人間栄養」がテーマの研修だったと思う。

この研修会から程なく、
1日1食、深夜23時から24時に食事をしている
30歳代後半の営業マンの栄養相談をすることになった。

肥満の他、
糖尿病、
脂質異常症、
高血圧症等の心配が色濃く血液検査値に出ていて、
ご本人は何とかしなければと来てくれたものの、
“仕事が忙しくて食事をする時間が作れない”と困り顔だった。


私は考えた・・・・。

彼は、
自分の習慣が良いことなのか
悪いことなのかを知らないでいて、
結果として、大切な人生を生きにくくしてしまっているかもしれない。

健康を大きく損ねると身近な人たちをも巻き込んでしまい、
食べることが命の源ではなくなる。


彼を前に、そんな想いが浮かび、本人に伝えた。

“元気に営業活動をするために、朝起きてから夕食までにあと2回の食事”
“1日3回食べられるといいけれど、できるかな?”


彼は、
“それならできると思う”
“会社に行ってからと、昼休みの2回、何かを食べる”
と答えた。

それから1か月後の面談時、
彼は朝、コンビニでおにぎり2個を買い、車の中で朝と昼に1個ずつ食べていた。

夜は今までと変わりない食べ方だったけれど、
コレステロール値がわずかだけれど改善していた。

私は、
“あなたは、まだできることがあると思う。”
“野菜ジュースや牛乳をプラスできると、足りないものを補えるのだけれど。”
と伝えた。


1か月後の面談時、
彼は、食事時に飲んでいた水が野菜ジュースや牛乳に替わり、
自身が満足するまで食べていた夜の食事量が少しずつ減るようになり、
それを朝食に回して食べるようになっていた。

コレステロール値はさらに改善し、体重も減量でき、
HbA1cや血圧まで正常値になっていた。


私は、栄養士として再び仕事を始めて間もなく、
今よりも知識もスキルも無かったと思うが、

“何を食べるか、何をどれだけ食べるか”ではなく、
“どうしたら元気に仕事ができるか、年を重ねられるか”
ということを、
私は対象者と一緒に考えることができ、
そして彼の若いパワーも相まって、彼自身が健康を取り戻した。


そのとき、
このちょっとしたやり取りから、対象者の力が発揮されることを、私は目の当たりにした。



「モノからヒトへ」
食品の組み合わせだけの栄養指導から、対象者の生活・食生活を丸ごと受け入れ
そこから考えていくフォロー

“これが『人間栄養』かもしれない” 
事例を通して初めて、わかったと思った瞬間だった。
 
”えいようさん”の伸助

2019年8月24日 (土)

処暑に寄せて

 皆さまは、この暑い毎日をどのように過ごされましたか?

 昨日・・・エアコンを停めて、
 外の空気を室内に入れようと思う夜の間に、長かった猛暑を振り返りました。


 虫の声が聞こえます。

 そうか、昨日は「処暑」。夏の暑さがおさまる頃。

 まだまだ油断は禁物ですが、秋の足音は近づいてきます。

 夏の最後の花火も、あちこちから聞こえています。

 皆さんの夏はいかがでしたか?

 次回からも「人間栄養に気づいたとき」の記事、楽しみにしてくださいね。

                     ”えいようさん”のゆーさん

 

2019年8月15日 (木)

保健師さんから学んだこと

私が「人間栄養」に気づいたのは、いつだろう?

栄養指導が、みんな同じでいいわけがない。
体格や活動量、生活スタイルが違うのだから食べ方や量が違って当たり前だ。
何となくそういうことに気づいたのは、ずっと若い頃であったと思います。

かつて、私が勤務していた病院には、糖尿病専門外来がありました。
専門医の診察室に栄養指導用のデスクが配置され、
すべての患者さんに栄養指導を実施します。
主治医の指示はたいてい18単位から20単位と決まっていましたから、
午前中に10人~15人くらい、
どの患者さんにも同じことをずっと繰り返し喋っていました。

いっそ録音してエンドレスで流したい!と、
よく同僚にボヤいたことを思い出します。

その一方で、
先輩から受け継いできた、
誰に対しても同じことを一方的に押し付けるような療養指導というマニュアルに対して、
なんか違うよな~、と感じ始めていました。



その後の異動で、
保健師さんと一緒に働くようになり、
次第にその思いは確信となりました。

彼女たちは日常で生活する方々に対して、
ただ話を聞いて受け入れ、共感し、
押し付けることなく解決策を提案するという、
私にはないアプローチをするのです。

知識の提供によって納得させるのではなく、
相手に共感することで自ら納得して行動できるように促している。
すごいな・・・と思いました。


栄養指導の際は、
その方がどのような将来を望み、
健康でいるためにどうすればよいのか、
栄養士はエビデンスをもって取り組まなければならないと考え、
そのように心がけてきたつもりでした。

それでも主導権はこちら側にあり、
どうにかして私の予想する結果に誘導しようという魂胆(?)
もあったように思います。

保健師さんと協働した経験があって、
まず相手に寄り添い共感することが第一歩であると、
私自身が納得しました。
そして、自分なりに心がけてきた、
個々の思いを尊重し科学的根拠に基づく栄養改善の取り組みというものが、
実は「人間栄養の考え方」であったのだと、
改めて気づきました。

"えいようさん"の Hasebe

 

 

2019年7月30日 (火)

特定保健指導が大きな変換期だった!

”えいようさん”の妃世です。
これまでの2人に続いて、私にとって「人間栄養」と、気づいた時を書いてみたいと思います。


私が気づいた時は、10数年前に始まった「特定保健指導」の時です。

これまでの栄養・食事指導では、
対象者に、一言も言葉を発せさせることなく、
頭から一方的に、
栄養士の「言い分」をたたみ込むように、
いや 流れるように
話していたように思います。

「~しましょう」(魔性の女)
「~してください」(ダサい女)
を連発して・・・

これまで食事栄養相談の面談時間は 
自分なりに30分程度と区切ってはいたものの、
対象者の話(思い・言い分)を聞いてからでないと
栄養士の話に耳を傾けてくれないことが多く、
振り返ると 1時間近くかけていたように思います。


特定保健指導制度では、30分刻みで 次々と面談を進めていく事が求められ、
当初、1日十数人の面談に追いかけられるような感覚の中、
時間と闘いながら、どうにかこうにか、こなしていました。

これまでの「相談の仕方」では通用しなかったのです。

しばらく、どうすれば良いかの 明確・具体的な方法がわからないまま、やり過ごしていました。


そんな中、ある特定保健指導をする会社との出会いがありました。

そこでは、保健指導を実施するための、具体的なポイントが整備されており、
また、研修制度により、納得しながら、頭を整理していく機会が与えられました。

さらにこの研修の機会では、参加者同士で、現場に即した指導内容になるよう 意見やアイデアを出し合い
現場で生かせるよう 話し合っていくことができました。

これこそ「人間栄養」に基づいた 指導内容として結び付いた場でした。

そこから「管理栄養士」としての仕事の手ごたえをずっしりと感じ、
遣り甲斐を 更にさらに強く感じ 心が躍りました。

「役に立つ栄養士」とはどんなことなのか? 
ということを 日々 心にとめ これからも 
人の心を揺さぶられる そんな栄養士でいられるよう前を向いて進んでいきたいと思います。


                      “えいようさん”の 妃世  

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